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2011年01月21日

マンションの太陽光発電

昨晩、マンション管理士会の勉強会にて、マンションにおける太陽光発電の現状を教えていただいたので、要点をメモしておきます。

1)主要機器
 モジュール(セルの集まり):パネル1枚、だいたい畳1畳:耐用20年ぐらい
 パワーコンディショナ:直流を交流に変換する装置(ロスが発生する):メンテをして20年

2)剰余電力買取(現状)
 太陽電池5kw:208.4kw/枚×24枚(6列4段)=5kw(直流)
 ↓
 パワーコンディショナ:4kw(交流)変換時にロスが発生する
 ↓
 共用部の空調・照明など(蓄電池なし)→余った分を売電

3)主要な概算値
(1)設置スペース
 1kw→10u(点検スペース等含む):マンションの屋上の場合余裕
(2)年間発電量
 1kw→1000kwh/年:日本全国大差がない(日本海側は別)
    CO2 0.3t分
(3)初期費用(国産、現時点概算)
 1kw→100万円(パネルの定価ベース)値引き分を設置費と考えるとこれぐらい?

4)現時点で元は取れない
 初期費用 
  5kw→約500万円
 電気料金
  5kw→年間5,000kwh×@24円(電気料金)=年間12万円
  すべて売電価格@48円で売ったとしても(現状は全量買取ではないので無理)年間24万円
  500万円÷12万円/年=42年
  500万円÷24万円/年=21年
  現在、余剰分を売電できるだけなので、この間のどこかになる。
 設備の耐用年数は20年

 ※キュービクルがある高圧受電の大きなマンションでは、電気料金単価が@12円なので、そもそも無理。

5)補助金政策から全量買取への移行期
 2010年までで主要な補助金制度は終了
 ↓
 2012年から「余剰」ではなく「全量買取方式(ドイツ方式)」へ移行する予定
  一旦全部高い単価で買い取ってもらう(単価は未定40円ぐらいか?)
  その分、電気料金が上がる??(これ無理でしょ??)

「初期単価が下がり、一般の電気料金があがり、全量買取になったら、元がとれるようになる」

6)その他の要点
(1)重量
 5kw→パネル100kg+架台800kg+基礎※
 ※基礎
  既存につける場合は、きのこ状の基礎を屋上に設置5kw規模で約2400kg
  ただし、メーカー製の「乾式架台システム」が開発されてきている

(2)発電量
 現状、余剰買取方式では、従量40Aの場合は8kwまでとなっており、現実的には5kwシステムがほとんど。
 キュービクルがある高圧受電の大きなマンションでは、電気料金単価が@12円と安いので、そもそも無理。

(3)モジュール効率
 セル単体効率より落ちるのは当たり前。
 単結晶 16-17%(2割高い):限られた面積用→戸建住宅など
 多結晶 13-14%(効率は落ちるが安い):マンションなど



2012年に「全量買取方式」がどんな内容で実現するのかによる。

しかし、太陽光発電を設置できない消費者は、電気料金が高くなるのは不公平。
またマンションでは、共用部だけで、各戸で使いにくいので不利になる可能性が高い(戸別に使えるようなシステムが発表されつつあるが、、、)。

まだまだ紆余曲折がありそうだ。

そもそも、設置コストからみて、これはほんとうにエコなのかどうか疑問が残る。
生産時、設置時、運用時、排気時に発生するCO2を全く考慮しないでCO2換算しても意味がない。

とはいえ、電気自動車などが普及すれば、バッテリーにダイレクトに充電できるので、実現の可能性は高くなる。初期費用が大幅に下がることも期待できそう。

現に、ドイツで全量買取方式を実施したときには、中国などの安いパネルが多く採用されたようだ日本メーカーがどうやって対抗してくるのか興味のあるところ。マンションでは設置面積はあるので、効率が悪くても安いほうが有利。やはり戸別売電システムあたりかな??
 
posted by ひだまりミュゼ at 11:19| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 給排水、電気 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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