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2009年11月11日

給水管洗浄(修正版)

近所のマンション管理組合さんから「オゾン洗浄」についての問い合わせがありましたので、簡単にまとめておきます。

1)オゾン洗浄は「給水管の延命工法」のひとつ

 オゾン洗浄は戸当たり5〜6万円前後のようで高価です。「給水管に水垢やヌメリがついているから実施する」というのも、もちろん悪くはありませんがもったいない。単に清掃するという意味でしたら、オゾン水を使った場合でも何年も持つものではありません。3年に1度の清掃と考えると非常に高価。

 給水管の延命工法のひとつという考え方であれば導入の余地があるかもしれません。

2)給水管の延命工法

給水管の「延命工法」にはいろいろな種類があります。

「特殊な装置」を設置する方法(脱気工法、電気防食工法、磁気工法、等々)を除くと、

・「更生工事」(ライニング工法)
・「洗浄工法」(オゾン水洗浄、クエン酸洗浄、エアー/振動/高周波/超音波等)

の大きく2つにわけられます(細かく言うとライニングだけでもさまざまな工法がありますが)。

一般的な「長期修繕計画」では、「更生工事」を15年目に、「更新(取替)工事」を30年目に実施するように計画するケースがほとんどです。更生工事の時に、研磨等を実施しますから、給水管洗浄は行わないことが多いようです(単に放置してある場合もありますし、それでいいというわけではありませんが)。

「オゾン洗浄」の位置づけをまずハッキリさせることが重要かと思います。「単なる洗浄」という考え方ももちろんできますし、「給水管延命措置」という考え方もできます(コストから見て後者だとは思いますが)。もし、後者だとすると、「現状の長期修繕計画」に反映されていなければ、この先どうするのかを考えて長期修繕計画に反映させるべきと思います。

現在築10年として、もし給水管の更生工事が15年目に計画されているならば、それを何年目まで引き延ばすか、というような検討が必要になるかと思います。さらには、3〜5年ごと?(保証内容によります)にオゾン水洗浄を実施し、給水管の更生工事は行わないで更新(取替)まで保たせるという考え方もあるかと思います。このためにはオゾン洗浄の保証内容が重要になってきますし、もちろんコスト比較も重要です。

それ以外にも、いろいろな考え方があり、最近では更生工事よりもなるべく延命させて、更新工事を優先させ「そもそも錆びない、水道用耐衝撃性硬質VP管や水道用モリブデン管など」に、更新(取替)してしまったほうがよいという考え方もありますから、それまでの延命措置という考え方もあると思います。

ざっと考えただけでも、これぐらいの検討が本来必要だと思います。

水垢等は、オゾン洗浄をした場合でも何年も付かないということはないでしょう。赤さびの除去にはある程度の効果があるようですので、赤さびを落とす場合には効果的かもしれません。

決定打がない領域ですので、「給水管の長期修繕計画」を中心に据えて考えてい
かないと、なんのために実施するのかわからなくなってしまう可能性があります。


以上、自分の備忘録も兼ねて。


※この校、初稿に間違いがありましたので、大幅に書き換えました(2009.12.16.)。
posted by ひだまりミュゼ at 16:40| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 給排水、電気 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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